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PRESS RELEASE
血と雫 je prie pour que la goutte ne tombe pas
3rd album「雲を掴む」
2014年11月5日発売 2,500円(税込)
© Grand Fish/Lab(GFL1205)
Distributed by disk union
無常観につつまれた哀しさを鮮烈に謳い奏でる。1stアルバムより一貫して踏襲する“死生観”は 更なる深みへ。
GFL1205 format:CD 2014.11.5 released
manufacturing by Grand Fish/Lab
distributed by disk union
森川誠一郎 : vocal,keyboard,lyrics
山際英樹 : electric&classical guitar,arrangement
高橋幾郎 : drums&percussions,piano
RICHARD HORNER : recorded&mixed at black snowflake sound
中村宗一郎 : mastered at peace music
小磯卓也(ReguRegu) : music video direction
秋田和徳 : artwork&design
MV/Nuit dort(夜のねむり)
■re:comment from
楽譜、譜面というものにはもちろん西洋の五線譜だけでなく様々なものが存在するのだが、要は音楽を奏でる上での方法が符号や様々な記号によって表記されたものである。これはもちろん言葉を文字によって記録した書物とも似た関係を持っているが、書物にある文字、文章から様々な情景や感情が浮かぶのと同様に、譜面に記された音符からも様々なことが読み取れる。音符は単に音の長さや強さを表示するだけでなくもっといろんな意味を持っており、そのことを理解する奏者によって読み取られてこそはじめて音楽が表出するのだ。血と雫の「雲を掴む」を聴いてふと考えついたのがそのようなことであった。彼らが実際に譜面を用いて演奏しているかどうかということではない(おそらく用いていないであろう、そのかわりにテキストがある筈だ)。たとえば音符あるいは一拍のもつ意味を理解しているかどうかであり、この三人はそのことを知っている奏者であるということである。追求、探求とはそこからはじまるのであり、そのことが聴く者に響いてくる何かに繋がるのではなかろうか。…と、なんだかエラそうに小難しい話になってしまったが、旧友の活躍に良い刺激をもらって嬉しい限りということです。
藤掛正隆まるで、弱い自分の心に、時代錯誤の鎧を纏うがごとく、ヒトは、虚しく虚勢を張ってしまうモノだ。
血と雫の音楽は、まるで、そんな虚しい行為を責めるでもなく、ただ、有りのままの自分でいいのだということを、耳元で囁いてくれているような気にさせてくれる。
恰も、なんの畏れもなく聖母の腕のなかで眠りにつく旅人が、眩い闇の中に吸い込まれていくような、そんな幻想に酔わせてくれる音楽。
それが血と雫の囁きなのだ。
Yasu(奇形児)「悲しみが深く流れる」冒頭から聞き覚えのあるタイトルの曲が鳴り出す。三年で三枚のアルバムを出す、と聞いてはいたが、まさかそれを実現してしまうとは。短期間において練り上げられたバンドのサウンドは、濃縮果汁のような確固たる音の輪郭を形成している。
以前にも書いたがこの三人の出す音は、この三人ならではの音であり、このバンドならではの音ではない。三人が三人、自分の音を鳴らした結果、バンドの音になるのである。(余談か分からないが、山際英樹、高橋幾郎、両氏もソロでプレイする。)つまり妥協の無い音、揺るぎない音の相乗効果によって、血と雫の音は紡がれている。
血と雫以前の森川ソロ作のボーカリゼイションが朗誦、もしくはそれに近いニュアンスであったことを考えれば、作が増すにつれ、より「唄」の世界に近付いている事は明白である。加え、今作の録音に入る直前に、ドラムスの高橋がイニシアチブを取った別ユニット、「ほのかにうかぶ夕星のかげ見上ぐれば」において、童謡のカヴァーのライヴ演奏を行なっている。
実はこの演奏こそが今作の制作に多大なる呼び水となっているのではないかと思う節があるのである。メロディや歌詞が特別に似ているというわけではない。実際、楽曲や編曲の構成は先にも書いた通り確固たる血と雫そのものであり、それはそれ、当然その影響が誰もが分かるように表に出す訳は無い。
しかし、最近のライヴでもアンコールでこの時のユニットの曲「七五讃」が演奏されているように、完全に血と雫と分けて捉えている訳でもないようだ。つまり、今作に至ってはカヴァーユニットを経ての楽曲におけるボーカルのメロディーの立ち位置的な役割をデッサンとして用いたのではないだろうか。そこへ山際、高橋、両氏の音が重なり今作の血と雫の音が形成されたのではないか。三者三様の声と音が拮抗して他に類を見ない音世界を創り出している。
山際のギターによる「gitarre instrumental #3」は三作通してのいわば、バンドとして筋を通す役割も果たす重要なパーツであり、且つ、「悲しみが深く流れる」で切り込んで来る山際のリードギターノイズ、「功徳のブルース」での高橋のドラミングとピアノのコンビネーション・グルーヴ、コトバの音[オン]、韻[イン]、読[ヨミ]に真っ向対峙した森川の声は、ついにムコウ側の世界が垣間見えたかの如き「祈り」など、もはや夜の音楽とだけでは済まされない、音楽性の振幅も前作以上に聴き取る事が出来る珠玉の7曲。
川口トヨキ(BACTERIA)2012年に結成をした、日本のロックバンドグループ。ボーカリストに森川誠一郎、ギタリストの山際英樹、ドラマーの高橋幾郎からなる3人編成。メンバー各自の活動歴は古く、森川は84年頃よりZ.O.A、YBO2。山際は現、割礼のギタリスト。高橋は古くはアケボノイズ、不失者に至る数多くのバンドで活躍。2012年11月に1st作品「血と雫 je prie pour que la goutte ne tombe pas」をリリース。
MUSIC VIDEO
music : 血と雫 je prie pour que la goutte ne tombe pas
director : ReguRegu
■血と雫 LIVE作品
ライヴ演奏集とタイトルにあるように、東京、大阪、京都、神戸、そして札幌と、各地演奏会場からの編集盤。1st、2ndの楽曲を収録。ライヴ演奏会場限定販売。
GFL9904 format:CD 2014.3.15 released
manufacturing by Grand Fish/Lab
演奏会場限定
live recording at
難波BEARS (track1/Nov.22.2013)
京都夜想 (track2/Nov.23.2013)
神戸HELLUVA LOUNGE (track3,4/Nov.24.2013)
新大久保EARTHDOM (track5,6/Dec.06.2013)
札幌SPIRITUAL LOUNGE (track7/Feb.08.2014)
CONTENTS (pdf document)
前作の世界観を踏襲しつつ、より深みのある声を包み込む楽曲。空を瞬く。啓発な音の洪水は美しく夜を飾る
GFL1203 format:CD 2013.11.13 released
manufacturing by Grand Fish/Lab
distributed by disk union
山際の卓越したギター演奏と、高橋の俚謡のような土着的リズム。そして、死生観の強い詩を歌う森川。このメンバー各自がもたらす実像はシンプルな演奏と深みのある言葉。そして、真実にアンダーグラウンドロックの断片を促す。
GFL1201 format:CD 2012.11.7 released
manufacturing by Grand Fish/Lab
distributed by disk union
Grænd Físh/Læb